第ニ回 ホワイトハウスの危機・・・ホント?


 年明けから、アメリカのメディアがかまびすしい。ほかならぬホワイトハウスの主、クリントン大統領の不倫疑惑が発覚したからです。世界中に配信されて、すっかり有名になったニュースですが、アメリカではほぼ毎日、ちょっとした進展を取り上げては、ニュースで流しています。

 本来なら、「家庭内で解決してね」で終わらせるべきなのだが、今回はちょっとばかし事情が違っていました。

 大統領は、1月に行った会見では、単語単語を区切りつつ、きわめて明瞭に発音して、「私は、その、女性と、いかなる、性的関係も、持って、いない」(←こんな感じ)と、コメントしたにもかかわらず、先日のビデオ証言では、ホワイトハウス内で淫らな行為をしていたことを認めました。(彼によると、その淫らな行為は、「性的関係」ではないそうです。それを聞いて、ちゃぶ台をひっくり返したのは、私だけでしょうか?)

 もともと、なんで公になったか、なのですが、クリントンは昔アーカンソー州知事時代に州職員にセクハラをした疑いで訴えられていて、その裁判の過程で問題の不倫疑惑が浮上してしまったのです。不倫相手は、元ホワイトハウス研修生、モニカ・ルインスキー。モニカとのことが明らかになれば、セクハラ裁判で不利になると思ったクリントンは、モニカへ贈ったプレゼントを急遽回収したり、彼女に就職先を斡旋したりと涙ぐましい努力を重ねて、彼女の口封じをした、とされているのです。二人は、セクハラ裁判では不倫の事実を否定しました。

 もし、これが本当なら、犯罪です。偽証と偽証教唆。ただの浮気だけなら、クリントンが藤原紀香と不倫しようが、エリザベス女王と不倫しようが、モラルを疑われるだけですむんですが、裁判で嘘をついてはいけませんよね。(モニカは嘘を強要されたことはない、と証言しているし、大統領はあれは性的関係ではなかった、と主張しているので、偽証・偽証教唆が立証されるかどうかは不明ですが)

 ビデオ証言の内容がインターネットで流され、本になって本屋の店頭に並び、はたまたビデオ証言自体もテレビで放送される有様。(4時間強の内容。放送前には、「子供の視聴には不適切」の注意が何度も流れた) 新聞各紙は「辞任せよ」の大合唱。これだけ見れば、本当に危機的状況です。

 ところが、国民の支持率が高いんですねー。「好景気だからだ」という人あり、「執拗なクリントン叩きに皆うんざりしているからだ」という人あり、「浮気なんて、みんなしてるからじゃなあい?」という人あり。

 私は外国人だから、クリントンが辞任しようが、続投しようが関係ないんですが、一連のニュースの報道の仕方には、アメリカらしさを感じて興味深いものがありました。特に、徹底した情報公開。これは今の日本では到底望めないことです。(ちょっとやりすぎの感もあるけど)

 さて、淫らな行為満載の、特別検査官の調査報告書をななめ読みして(もちろん、和訳で)、私が一番ショックだったのが、ヒラリー夫人と結婚してから、(彼は)浮気を何百回もした、というくだりでした。「ちょっとこれ、ホコリ出過ぎじゃないの〜」と、思ってしまった。「ホワイトハウス内」は、間違いなく危機でしょう。


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