第六回 アメリカ人は歯が命(女の人は爪もね)


 私が渡米する前に持っていたアメリカ人のイメージ。それは、初対面の人にも「ハ〜イ!」と人なつこく白い歯を見せてスマイルする姿でした。(東海岸の人は、わりと無愛想なんですが)

 アメリカ人(ヨーロッパの人もそうなのかもしれないけど)は、この笑顔の魅力を倍増させる、白く光る整然と並んだ歯をとても大事なものと考えています。

 確かに、アメリカ人の歯並びはとてもきれい。白人の歯は、アジア人のに比べて、もともと白味が強いらしいけれど、ホワイトニングに励む人が多いせいか、色も真っ白な人が多い。

 とは言っても、アメリカ人とて人の子。歯科医の使うカルテに印刷してあるような理想的な歯型に、自然になるケースはそれほど多くないんじゃないでしょうか。

 つまり、子供のうちに歯の矯正をしっかりやるんですね〜。こちらに来た当時、銀色の歯の矯正器をつけた子供がやけに多いなあ、と不思議に思ったことがあるんですが、それはこういうことだったんですね〜。

 とにかく、「歪んだ歯は一本たりとも許すまじ」の気迫を持って(?)矯正するので、理想的な歯型になるらしい。歯の矯正をしていないと、「この人、幼い頃、貧しかったのかなあ」と思われる、という話もきいたことがあります。

 日本では、それほど歯並びに神経を使いませんよね。
 俳優やTVタレントでさえ、歯の矯正をしていない人がほとんどでしょう。アメリカでは、一般市民でさえ、普通にするぐらいなので、TVに映る職業の人となれば、もう当たり前のことです。
 それゆえ、コマーシャルなんかで、ならず者役の役者の口から完璧に並んだ白い歯がのぞいたりすると、臨場感がなくなるというか、凄みがなくなるようなところはあるんですけどね。(映画の場合は、もうちょっとこだわるでしょうが)



 歯のほかに、アメリカ女性は、爪もなおざりにできないようです。

 「日本に比べて、マニキュアを塗っている女性がすごく多いなあ」
 これも、私が渡米してすぐに気がついたことでした。

 アメリカ女性は、本当にマニキュアが好きで、塗り方は完璧。はげかけているのにそのまんまの人はあまり見ない。
 これは、例えばスーパーマーケットのレジ係のように、指先をわりと使う職業の人でもそうです。(なかには、長々と伸ばした赤い爪で重い牛乳パックとかキャベツを扱う人もいて、見ている方が折れないかヒヤヒヤする場合もあります。あれはつけ爪なのかなあ)
 ネイルサロンもあちこちにあって、サロンで塗ってもらうのは、日本ほど贅沢なことではないようです。(だから、あんなに美しく塗られているのね)

 日本で働いていた時、アメリカ駐在帰りの上司が「あんたら〜、いつも爪ぐらいきっちり塗らんと〜(だめだよ)」(←関西弁です)と、職場の女性陣にのたまったことがあるけど、今から考えると、こういうマニキュア完璧のアメリカ女性たちを見慣れると、私達が女としてとても怠慢しているように思われたのかもしれません。(あの時は、全員で一斉に「そんなの、無理です!!」と強く反発してしまったが・・・。私も含め、兼業主婦が職場には多かったので)

 しかし、アメリカで専業主婦をしている今現在でも、私は爪のお手入れを欠かしっぱなしです。「所詮、ぐうたらな私には無理なんだよね〜」と、啄木の如くじっと手を見るのでありました。


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